ここ数日、痛ましい事件だったり知人からの相談案件だったり、大人としてかなりの年齢なのに自分の感情をうまくコントロールできず、他者を攻撃する人の話を立て続けに耳にしました。

私たちの親世代は「感情コントロール」なんて概念やノウハウもなく、自分の気に入らないことをされたり、相手が言うことを聞かなかったりすると、怒鳴る、罵る、暴力をふるうのは当然という風潮でした。
実際、親や教師にそのようにされて育ってきた人は多いと思います。

しかし肉体的な暴力や言葉での暴力が相手の心身に危険を及ぼすだけでなく、相手の尊厳を傷つけることになるのはご存知の通りです。
今や世の中の価値観や風潮も変わってきました。

それでも、イライラすると他者に対して暴力的に振る舞ってしまう方が残念ながらいらっしゃいます。
「気に入らないことが起きたときに、本当はどのように振舞うべきか」を学ぶ機会がないためだと思っています。


私はコーチという職業を選んだこともあり、感情とうまく付き合う方法を知ることができました。(まだまだ修行中ではありますが。)
しかし、私のように身近なところに学びが転がっている方ばかりではありません。


川崎の事件の後、私には何ができるだろうかと少し考えました。
そして、次の世代に、もう少し穏やかで平和な人間関係を作る力を伝えたいと思いました。

具体的には、私たち大人が、穏やかで暴力的でないコミュニケーションを交わすのです。
自分の感情に責任を持ち、他者へ怒りを投げつけるのではなく、上手に消化したり、穏やかにリクエストしたりできるようになるのです。

大人たちの間でより良いコミュニケーションが交わされたら、その家庭や学校や地域で育つ子どもが他者と交わすコミュニケーションも良いものになると思います。
なぜなら、大人が交わすコミュニケーションを、そこで育つ子どもたちは「当たり前のコミュニケーション」として吸収していくからです。


そんなわけで、久しぶりに【脱!おこりんぼ】講座を公開講座で行うことにしました。
(ちなみに、同じ内容を夫婦のコーチングや関係性パーソナルトレーニングでもお伝えしています。夫婦関係を良くしたいと思っている方にも強くお勧めするコンテンツです。)

皆さんの足元から、穏やかなコミュニケーションが広がったらいいなと思います。

(この先、【脱!おこりんぼ】講座をリードしてくださるファシリテーター養成講座も開催する予定です。
基礎編の受講が必須条件となりますので、ご興味ある方は受講しておいてくださいね。)