以前、夫婦間で起こる69%の問題は「永続的な問題」という記事を書きましたが
AERAの2014年2月24日号の記事として流れてきた専業主婦は「良妻」か「悪妻」か 妻に働いてほしくない夫の本音のネット記事を読んで思うところがあったので、今日はこの話題を。


AERAの記事をお読みいただければわかるのですが
妻に働いてほしくない夫の本音というのは、文中の内閣府の調査結果と識者のコメントを指しているものと思われます。
とは言え、冒頭に登場する夫さんのケースのように世の中には働いてほしい夫もいらっしゃるわけです。
そして、調査にしろ、識者のコメントにしろ、妻側の傾向や調査結果については何も触れられていません。


「働いて欲しいか欲しくないか」
「働きたいか働きたくないか」

二人の本音が一致していれば問題は起こらないか、起きたとしても解決は早いと思われますが、もしも本音が一致しなかったら。
これは解決しない問題、つまり「永続的な問題」に該当します。

そして「働く」ということが経済的自立や精神的自立、生活環境の安全確保、自由、家庭での主導権などに関連していることを考えると、この永続的な問題は、夫婦関係をぎくしゃくさせる「八方ふさがりな問題」であるケースも少なくないと思っています。

「八方ふさがりな問題」は以下のような特徴があります。

・意見が合わず、相手に拒絶されたと感じる
・お互い、自分の意見に固執し、話し合っても埒が明かない
・この問題が話題に上がる度にけなしあったり傷ついたりする
・この問題が脳裏を過ぎるたびにイライラしたり落ち込んだりし、相手への愛情も感じられなくなる

二人のうち、どちらか片方が問題に感じていなくても、もう片方が「八方ふさがりな問題だ」と感じていれば、それは二人にとって八方ふさがりな問題です。


さて、夫と妻が二人で結婚生活を送っていくということは「とても小さいけれど、その二人独自の新しい文化を創っていく」ということです。

別々の家庭環境に生まれ、これまでの経験や背景も違えば生き方も異なります。
この違いを、どちらかが相手に合わせるということではなく、双方の要素を融合させて、新しい文化を創っていくのです。

八方ふさがりな問題についても、解決させることがゴールではありません。
この問題の背後にあるお互いの人生観や歴史、価値観を理解して、二人独自の新しい文化を築きながらこの問題と上手く付き合っていくことが、関係性を良好に維持することにつながるのです。




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